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写真と短歌と日常と。
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わたしたちの住まい近くを流れる川。その土手を自転車で2時間も走れば東京湾に出ます。
この川には多くの橋がかかっていますが、その中のひとつ、千住大橋は、松尾芭蕉「おくのほそ道」の出発地にあたります。以外と知られていないかもしれません。
奥の細道 矢立初めの地」 の石碑が立っていますし、いまなお「屋形船」ののぼりが風に揺れる、歴史を感じる場所なのです(普段は何も考えず通っていますが 笑)
昔表記ですよ~♪ 右から左に読んでくださいね。「大橋」と読めます。
4b1f35fe.jpg

















tizu.jpg
















40b24ac2.jpg



















実際に屋形船(楼船)に乗ったことはありません。
夜の土手を散歩しておりますと、夏の頃には、灯をともした屋形船が見られます。美しくもあり、粋でもあり…江戸の情緒を感じます。

相寄りて夜の川あゆめば楼船のほがらなる灯はひそやかに来る
                     銀杏♂


さて、もう一つの橋、千住新橋。こちらの袂には、先日なくなられた元キャンディーズの田中好子さんの実家、田中釣具店があるんですよ。
現在は親戚のかたが経営されているそうで、釣り道具はもちろん、その方の趣味でフィギュアなんかでも有名らしいです

矢立てというのは、昔の携帯用筆記用具のことだそうです。
芭蕉も矢立てを持って、この川を下りみちのくに向かったのでしょう…。
矢立初めの句です。元禄2年3月27日のことでした。この頃、東京のさくらは咲いていたのでしょうか、そんなことにも思いを馳せてしまいます。

行く春や 鳥啼(なき)魚の目は泪  松尾芭蕉


 
芭蕉には有名な句がたくさんありますが、みなさんの心に去来するものはどれでしょう。
銀杏♀の心…というより頭にこびりついているのは…(学校教育のなせ
るわざ?
夏草や 兵(つはもの)どもが 夢のあと

閑さや岩にしみ入る蝉の声

といったところでしょうか。
わたしたちには俳句は詠めないのですが、簡潔な五七五のなかに、すべてを凝縮させている文学であり、また一読しただけでその情景や音や空気感までありありと蘇ってくるところ…すごいなあと感動してしまいます。
つくってみようかな~と思ったこともありますが、どうしても川柳になってしまうため(笑)断念しました。

 

 

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おはようございます
日本の俳句や歌は素晴らしいものですね。
日本語や文字そのものが 素晴らしいのですね。
凝縮した語句にこめる喜怒哀楽 感慨深いです。
ポチツ
コメントありがとうございます。
羽田へは以前川崎大師へお参りしたときに行こうとしましたが反対の中華街に行ってしまいました。
今回初の羽田でした。
ビリア URL 2011/07/02(Sat)07:45:20 編集
銀杏さん、こんばんは〜♪
千住大橋の近くに通勤していたことがあるんですが出発地とは知らずにおりました。
今は浅草橋の方に行ってますが屋形船がたくさん止まっていて風情たっぷりです。
tanuki_oyaji URL 2011/07/02(Sat)20:15:32 編集
ビリアさんへ
短歌や俳句についてのコメントありがとうございます。短歌は1300年の歴史があります。万葉集には王族、貴族から庶民の歌までが残っていますね。短歌においては、貴族も庶民もなく、男も女もなく、みんな平等だったのです。日本の素晴らしい伝統だと思います。
銀杏♂ URL 2011/07/02(Sat)20:22:35 編集
tanuki_oyaji さんへ
コメントありがとうございます。
千住大橋の袂に、ひっそりと石碑がたっています。なかなか気づかないですね。東京の下町には、荒川、隅田川、江戸川などがあり、憩いの場となっています。意外と自然も残っていて、楽しいですよ。
銀杏♂ URL 2011/07/02(Sat)20:26:56 編集
銀杏さん、今晩は
奥の細道の出発点、江戸の風情を感じる所ですね。
あのドナルド・キーンさんが「松尾芭蕉」の話をされていましたが、
私達日本人以上に日本の心を持っていることに驚きました。
と同時に自分の不勉強さをつくづく感じました。
俳句や短歌を詠めない自分が残念です。
ten-zaru 2011/07/02(Sat)22:08:08 編集
ten-zaruさま
こんばんは
コメントをありがとうございます。ten-zaruさまのお写真、美しくていつもため息をつきながら拝見しています。

ドナルドキーンさんが松尾芭蕉のお話をされていたんですね。わたしも聞きたかったです~。

東日本大震災を機に、日本国籍を取得されたそうですよ 心から日本を、日本人を、その心を愛していらっしゃるのですね。
ちなみにお名前は「鬼怒鳴門(きーん・どなるど)」だそうです なんだか感動をしてしまったわたしです。
銀杏♀ URL 2011/07/02(Sat)23:06:03 編集
無題
 私は作れませんが、俳句もなかなか趣きがありますね。芭蕉にちなんだ記事を面白く読ませてもらっているうちに、昔見た光景を思い出しました。
 
 お城が好きで小旅行をした時のことです。8月のかんかん照りのなか、山を登っていくと、生い茂る草木に崩れた石垣だけが残された城跡がありました。人のはかなさが胸に迫るようで、『夏草や 兵どもが 夢のあと』そのもののようでした。
アラ ソウ 2011/07/03(Sun)23:57:48 編集
アラ ソウさま
コメントをありがとうございます。ブログのレスも拝見しました。この暑さの中お疲れでしたでしょう。
どうか、少しでも身体を休めてくださいね。

わたしも松尾芭蕉については恥ずかしながら、中学校で習ったくらいの知識しかありませんでした。
近くに千住大橋がありながら、そこが出発地だというのも後になって知ったくらいです(苦笑)

崩れた石垣だけが残る城跡。炎暑の中深く生い茂る緑の中にそれを見つけられたとき…人や命のはかなさを思われたのですね。芭蕉の句が身に沁みて感じられたというお気持ちがよくわかります。

芭蕉も同じ気持ちで作ったのか、と感慨深いものがありますね♪

毎日暑いですね。お身体を大切にお過ごしください。
銀杏♀ URL 2011/07/04(Mon)00:19:28 編集
プロフィール
HN:
☆銀杏★
性別:
非公開
趣味:
サイクリング、写真、読書、自然観察、短歌、温泉、狩猟採集、筋トレ(冗談!)
自己紹介:
まったりと趣味を楽しんでいる銀杏♂♀です。どうぞよろしくお願いします。
プロフィール画像の銀杏は、昨年、某神社にて採取したものです♪色々な場所のイチョウの樹を見て回りました。殆どが収穫された後で「銀杏なし」状態でしたが、執念でまだ実の残っている樹を探しあて、夜間に懐中電灯片手に収穫してきました。見た目、怪しい人(笑)
お店で販売されているものに比べて小ぶりでしたが、採れたてで新鮮だからでしょうか、とっても甘くて美味しかったです。
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